頭ジラミ
髪の毛にシラミが寄生することにより発生します。
おもに髪の毛の接触によって感染するため、身体を寄せ合って遊ぶことが多い子供たちはうつりやすいと考えられます。
シラミ症とは
- シラミ症(アタマジラミ)は髪の毛にシラミが寄生することにより発生します。
- 無症状のことも、頭が痒くなることもあります。
- 毛にフケのような白い卵が付着していたり、アタマジラミが動いているのを見つけて気づくことが多いです。
- 床屋さんで見つけていただくこともあります。
- 顕微鏡でシラミの卵や成虫を確認できれば診断できます。
- 治療はスミスリンパウダーなどの市販のシラミ薬を使用(自費購入)します。
感染経路
子供たちは、身体を寄せ合って遊ぶことが多いので、大人よりうつりやすいと考えられます。
一般的には、次のようなことでうつると考えられます。
- 帽子・ヘアーゴム・スカーフ・マフラー・クシ・ブラシ・衣類等を共用する、貸借りすることでうつることがあります。
- 寝具類・枕・シーツ・ベッド等を介してうつることがあります。
- 子どもが頭を触れ合って遊ぶことによりうつることがあります。(相撲等)
- 集団生活や集団昼寝などで寄り添う時にうつることがあります。
- 髪が触れるほど混雑したバスや電車や船等でうつることがあります。
- バスや電車等のソファを介してうつることがあります。
治療法
成虫と虫卵の除去が必須です。保険適応のお薬はありません。
ピレスロイド系殺虫剤である0.4%スミスリンパウダーやシャンプーが市販されています。これは虫卵には効果がありませんので、1週間で卵が孵化することを考慮して2~3日おきに3~4回繰り返して使用します。
1回の使用時間はパウダーが1時間、シャンプーは5分間十分外用した後で洗い流します。通常2~3週間の使用で改善することが多いです。
用法どおりに使用しても治癒しない場合には殺虫剤に対する耐性も考慮する必要があります。近年はピレスロイド系殺虫剤に耐性を有するシラミが数%みられ、年々増加してきているとのことです。
散髪や剃毛も有効です。