アトピー性皮膚炎
(内服JAK阻害薬)

一般皮膚科|アトピー性皮膚炎(JAK阻害薬)

アトピー性皮膚炎の『内服JAK阻害薬』

内服JAK阻害薬は、アトピー性皮膚炎の炎症や痒みに関わりのあるヤヌスキナーゼ(JAK)をブロックすることによって、皮膚症状や痒みなどを短期間で改善させる内服薬です。

『内服JAK阻害薬』について

アトピー性皮膚炎 イメージアトピー性皮膚炎の適応をもつ薬剤には、 JAK1とJAK2を強く抑える作用を持つオルミエント、JAK1を選択的に阻害するリンヴォック、JAK1を選択に阻害するサイバインコの3種類があります。
オルミエントでは2歳以上、リンヴォックでは12歳以上かつ体重30kg以上の小児および成人、サイバインコでは、12歳以上の小児および成人が対象となります。
いずれも、中等度以上のアトピー性皮膚炎で、ステロイド外用薬やプロトピック軟膏などによる治療を6カ月以上行うも十分な効果が得られなかった方が適応となります。
従来の治療を行っているにもかかわらずコントロールが不十分なアトピー性皮膚炎の患者さんにはご検討いただく充分価値のある治療と考えます。

治療について

投与前には、血液検査、胸部レントゲン検査にて、主に以下①~⑤のことを確認します。但し、健康診断などで半年以内にレントゲン検査を受けた場合、検査結果を持参し、異常がなければ胸部レントゲン検査は不要となります。

  • ①感染症にかかっていないか。
  • ②結核にかかっていないか。
  • ③B型肝炎ウイルスに感染していないか。
  • ④血液中の好中球数、リンパ球数、ヘモグロビン値に異常がないか。
  • ⑤肝機能異常、腎機能異常はないか。

治療が受けられる条件

妊娠または妊娠している可能性のある方、授乳中の方には投与できません。
悪性腫瘍の既往のある方は、悪性腫瘍の発現率が高くなるとの報告があり、注意が必要です。

投与後、定期的に検査を施行します。
血液一般検査は、投与後1~2カ月後に行い、その後3~5カ月に1度の間隔で行います。
B型肝炎、結核を含めた血液検査および胸部レントゲン検査は、年に1回程度行います。

内服薬の種類

オルミエント
  • 15歳以上
    4mgを1日1回経口投与します。 ※状態に応じて2mgに減量可能です。
  • 2歳以上15歳未満 <体重が30kg以上の場合>
    4mgを1日1回経口投与します。 ※状態に応じて2mgに減量可能です。
  • 2歳以上15歳未満 <30kg未満の場合>
    2mgを1日1回経口投与します。 ※状態に応じて1mgに減量可能です。
リンヴォック
通常12歳以上かつ体重30kg以上の小児には、15㎎を1日1回内服します。
また、通常成人には15㎎を1日1回内服しますが、患者さんの状態に応じて、30㎎を1日1回投与することができます。
サイバインコ
通常100㎎を1日1回内服しますが、患者の状態に応じて、200㎎を1日1回投与することができます。

副作用について

重大な副作用として、感染症(帯状疱疹, 肺炎、結核など)、消化管穿孔、静脈血栓塞栓症、好中球減少、リンパ球減少、ヘモグロビン減少、肝機能障害などがあげられます。
好中球数1000/mm3未満、リンパ球数500/mm3未満、ヘモグロビン値8g/dL未満になった場合、一旦投与中止します。
その他の副作用として、上気道感染、気管支炎,単純ヘルペスなどがあります。副作用の程度によっては、総合病院や大学病院へ紹介する場合がございます。

名称下段()は一般名 オルミエント(バリシチニブ) リンヴォック(ウパダシチニブ) サイバインコ(アブロシチニブ)
適応疾患 アトピー性皮膚炎
円形脱毛症
関節リウマチCOVID19
アトピー性皮膚炎
乾癬性関節炎 潰瘍性大腸炎
強直性脊椎炎 関節リウマチ
アトピー性皮膚炎
阻害分子 JAK1 JAK2 JAK1 JAK1
代謝経路 腎排泄 肝代謝 肝代謝
腎障害時 eGFR≧60 4㎎を1日1回
30≦eGFR≦60 2㎎を1日1回
eGFR<30 投与しない
副作用が強く現れる恐れがある 副作用が強く現れる恐れがある
肝障害時 副作用が強く現れる恐れがある 重度肝障害時は禁忌 重度肝障害時は禁忌
適応年齢 2歳以上 12歳以上 12歳以上
副作用 血栓症 帯状疱疹 血栓症 帯状疱疹 ニキビ 帯状疱疹 単純ヘルペス
薬価
28日分の窓口負担
(3割負担)
2㎎ 19,320円
4㎎ 37,663円
15㎎ 36,337円
30㎎ 52,492円
100㎎ 36,014円
200㎎ 54,022円

!投与に注意が必要な方

  • 腎機能障害または肝機能障害がある方
  • 結核や感染症にかかっている方
  • 生ワクチンを接種する予定のある方
  • 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
  • 悪性腫瘍の経験がある方
  • など

よくある質問

他にお薬は併用できますか?
塗り薬はJAK阻害剤コレクチム軟膏も含めて、すべて使用できます。
いつごろ効果を実感できますか?
早い人であれば、内服開始翌日から痒みがなくなったりと効果を実感して頂けます。
妊娠中、授乳中は内服できますか?
妊娠中は内服できません。投与中は授乳しないことが望ましいとされています。
ワクチンは大丈夫ですか?
JAK阻害薬開始直前及び投与中の生ワクチン接種は行わないでください。
コロナワクチンは大丈夫です。
呼吸器感染症予防のために、インフルエンザワクチンは可能な限り接種し、65歳以上の高齢者には肺炎球菌ワクチンの接種も積極的に考慮してください。50歳以降の方には帯状疱疹の予防のためにも、シングリックスの使用をご検討ください。
お薬は中止できますか?
リウマチ領域ではJAK阻害薬の中断、そして再投与について良いデータが出ているようです。
乾癬、アトピーの生物学的製剤と違う点は、JAK阻害薬が低分子化合物である、というところです。
そのため、生物学的製剤の弱点である抗薬物抗体、中和抗体ができません。やめたり再開したりしやすい薬である、と言えるかもしれません。

内服JAK阻害薬の治療については電話でお問い合わせください。
電話番号:078-262-1211

アトピー性皮膚炎の症状についてはこちらからご覧いただけます

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