水虫について
皮膚に白癬菌が入り込んで、角質を栄養として菌が増える病気です。
他の病気に発展してしまうこともありますので、「水虫かな?」と思われたら、お早目にご来院ください。
水虫(白癬)(みずむし/はくせん)
どんな病気?
水虫は足の皮膚に白癬菌が入り込んで、角質を栄養として菌が増える病気です。床、スリッパ、バスマットなどを介して他の人にうつります。
足の裏が皮むけしたり、粉をふいたり、水疱ができたりします。また足の指の間が、白くなったり、ジュクジュクしたり、皮むけしたりします。
足に限らず、股間、体、顔、頭、手などあらゆる部位に白癬菌はうつります。
注意しなければいけないのは家族や職場の人にうつるということ、水虫から他の病気(白癬菌が体内に侵入して足がはれ上がってしまう場合など)に発展してしまうことです。
水虫は自覚症状が少ないためなかなか皮膚科へかかろうと思わないものです。よって「水虫かな?」と思われたら、お早目にご来院ください。
※特に糖尿病やお体の抵抗力が弱っている方は水虫の部分から菌が体内に侵入して足がはれ上がったりすることがあります(蜂窩織炎:ほうかしきえんなど)。
診断
- 顕微鏡で白癬菌を確認して、診断します。
- 見た目だけでは白癬菌がいるかどうかは言えません。
治療
6ヶ月以上を目安に根気よく外用すれば根治できます。
当院では外用の仕方を丁寧にご指導しております。重症な場合は、内服治療も相談します。
- 水虫に対する誤解 その1 「水虫は治らない」
- いいえ。検査で水虫菌を確認し、適切な塗り薬を根気よく続ければキッチリ治ります。
再発しやすいので6カ月程度は外用を続けます。 - 水虫に対する誤解 その2 「水虫くらいは薬局の市販薬で十分」
- 薬局で水虫の治療を行う場合と、クリニックで治療を行う場合の違いは何でしょうか?
それは、
- クリニックでは本当に水虫菌がいるか検査できる
- 重症の水虫は内服をしないと治りにくい
重症の水虫とは角化型といって皮膚が固くなったタイプの水虫や、全身に広がってしまった水虫のことですが、塗り薬では治療が難しいと思われます。 - 水虫に対する誤解 その3 「水虫は痒い」
- 水虫の多くは痒くありません。むしろ痛くもかゆくもないことが圧倒的に多いです。
ということは発見が遅れて悪化したり、大切なご家族にうつしてしまったりすることもあります。
水虫に対する当院のこだわり
- 顕微鏡で検査を行い、水虫菌が繁殖しているかどうかその場で判断します。
- 痒みなどの苦痛をなるべく早く治療します。
- 根治に向けていっしょに頑張りましょう!
爪水虫(爪白癬)(つめみずむし/つめはくせん)
どんな病気?
足や手の爪の中に白癬菌が入り込んで、爪の中で増える病気です。
爪が白く変形したり、盛り上がって分厚い爪になったりします。
ご自身の他の爪や、ご家族にもうつったりします。
※糖尿病やお体の抵抗力が弱っている方は、爪の水虫から菌が入って足が腫れ上がったりすることがあります。また健康な方でも爪水虫が原因で爪が変形して指に食い込み、菌が入って腫れあがることがあります。
診断
- 顕微鏡で水虫菌を検出すれば爪水虫という診断になります。
- 見た目だけでは水虫菌がいるかどうか確実には言えません。
治療
- 塗り薬は通常は6ヶ月以上、継続して外用します。
- 内服薬による治療もありますが、通常数か月間(場合によっては1年)毎日飲む必要があります。
- パルス治療といって、3ヶ月間(各1週間ずつ、つまり実質3週間)内服するだけで爪水虫を治す方法もあります。
- 内服薬は肝機能異常のある方は使用できません。
- 治療開始前と開始後は肝機能異常などの副作用早期発見のために、定期的な採血を行います。
- また他の持病の内服薬がある方は飲み合わせにより内服治療は出来ないこともあります。
外用療法
抗真菌剤(液体タイプ)