東灘区の皮膚科「本山リュッカクリニック」の開業準備をしている平井 恵里です。

内服JAK阻害薬を使いこなしたい💪

お盆過ぎてもまだまだ暑いですね。9月1日の東灘区の皮膚科「本山リュッカクリニック」開院準備でバタバタしている最中、全身療法の1つである内服JAK阻害剤をどう使いこなすかという疑問を解決すべく参加してきました。前クリニック「福田クリニック 皮ふ科 泌尿器科」では、たくさんのアトピー性皮膚炎患者様を診察させていただき、その中でも中等症~重症アトピー性皮膚炎に対して32名に生物学的製剤のデュピクセントを導入いたしました。デュピクセントは、皮疹やかゆみの原因をブロックする効果のある注射薬でとても素晴らしい治療なのですが、中にはデュピクセントで効果不十分な患者様もおられ、その患者様には、次の一手として内服JAK阻害薬を選択してもらう場合もあります。前クリニックでも数名の患者様がデュピクセントから内服JAK阻害薬に治療を変更し、改善に至ったケースもございました。しかし、どうしても、内服JAK阻害薬へ移行するのは採血、結核の有無(胸のレントゲン撮影です)、感染症のチェックなど、デュピクセントの導入よりも導入前に行う検査のハードルが高く、なかなか患者様にご紹介しづらいところもあるので、そういった点も解消できればと思い、東京まで講演会へ参加してきました。

ちなみに、写真の中の文字、CIBINQOは、サイバインコと読みます。内服JAK阻害薬は、3種類ありそのうちの一つのお薬です。サイバインコの名前の由来は、フランス語で、炎症を抑えることが目標という意味とのことです。

講演会では

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最初に3名の先生が、アトピー性皮膚炎の全身療法について講演されました。その後、アンケートの設問に対して、フロアの参加者がスマホで回答し、それに対してパネリストの先生が、アンケート結果についてディスカッションしていくという形式がとられていました。内服JAK阻害薬の出口戦略がディスカッションの最後のほうで話題になっておりましたが、まだまだアトピー性皮膚炎としての治療薬として出たばかりということもあり、著名な先生方も模索中といった感じをうけました。

また、自分の慣れた治療だけではなく、新しい治療にもっと目をむけ、各患者様に合った治療方針をご提案できるよう、日々知識をブラッシュアップせねばと痛感させられました。注射の苦手な方、生物学的製剤で治りが悪い方、更に治したい方に内服JAK製剤をおすすめしたいと講演を通じて思いました。

開業準備

さてさて講演会も終わり、開業準備のためとんぼ返りで神戸へ。東灘区をはじめとする患者様に素敵なクリニックと思っていただけるよう色々と準備しております。本山リュッカクリニックのリュッカとはスウェーデン語で幸せという意味です。スウェーデン=北欧なので、北欧テイストを取り入れた内装を心がけております。写真は受付の壁のビフォアーアフターです。クリニックのロゴマークは、北欧を意識して作成しました🌳⭐

まとめ

8月いっぱい診療できずにたくさんの患者様にご迷惑(しかも、真夏は皮膚トラブルが多い季節です💦)をおかけしております。また、自動精算機やデジスマの予約システムも導入し、福田クリニックの時より、患者様にとって、より便利にしたいと思っておりますが、開業直後はそのオペレーションがうまくいかないのではとも、心配する毎日を過ごしております😟

不安なことは多々ありますが、何とかなるさと自分に言い聞かせ、開業準備しております。9月1日以降、東灘区の皮膚科「本山リュッカクリニック」でお待ちしておりますので、肌のトラブルなどお困りの際、お立ち寄りください😊